中途障害者とは…

中途障害者は、人生の途中で脳卒中や難病(原因不明の病気で現在の医学では治療ができない)、交通事故などで高次脳機能障害等の障害を負われた方のことを示します。


 脳卒中や難病、交通事故の後遺障害では半身麻痺や、言葉を話せなくなる(言葉を忘れてしまう)、記憶力の低下、人と上手くコミュニケーションがとれないなどの症状が多く、中には歩行もできなくなり、車椅子での生活を送られている方もおられます。


 働き盛りの40代50代で発症された方が多く、障害を負われたことでそれまで働いていた職場をやめざるを得ません。一家の大黒柱として働いていた最中に倒れてしまい、障害を負われたことによって家族の介護負担も増大し家庭的にも経済的にも困難な状況に一変します。


 脳卒中、交通事故による後遺障害、突然襲ってくる難病、そして内臓疾患による障害など、不幸にも人生の途中で障害を持つというケースが、近年、社会の中で表面化してきており、支援の需要は以前より増えてきています。しかし、現在はこうした方を受け入れる施設は非常に少なく、未だに多くの方が家族に支えられながら家庭にとじこもっている状況です。